仕事に役立つドラッカーの一言
成果をあげる意思決定
4月20日(土)は、名古屋ドラッカーSGの勉強会、「経営の神髄」第一回目を開催しました。まえがき・第一章~第三章の予定でしたが、参加者の議論が白熱して予定の丁度半分の第一章を終えたところで時間切れとなりました。
次回5月18日(土)は、第二章から再開することにいたします。
本日の論点としては、知識労働者の生産性をいかに高めるか、日本の企業の生産性はなぜ上がらないのか、何が阻害しているのか、ということを議論しました。その要因の一つに、ドラッカーの言葉の一つ「誰が正しいかではなく、何が正しいか」ということが日本の組では上手く機能しないのではないかとということがあがりました。忖度という言葉が最近よく出てきます。日本はいっけん民主的な組織で成り立っているように見えて、実は一部の権力者による意思決定で運営されているのではないか。どうすればその権力者に対して歯止めがかけられるか。経営においては、民主的な意思決定は意味がなく、代表権のある人が意思決定すべきですが、それでも「反対意見を利用する」ことで、効果的な意思決定をする必要があります。反対意見が言える組織にするにはどうすればいいか。やはりintegrity(真摯さ)を持ったトップが、みずから反対意見を作りやすい状況を作りだすことが必要なのではないでしょうか。GMのスローン会長がそのように議長として会議を仕切っていたように。
決定において最も重要なことは、意見の不一致が存在しないときには決定をおこなうべきではないということである。「経営者の条件」第七章成果をあげる意思決定
ドラッカーマネジメント勉強会(名古屋SGグループ)
次回、2019年5月18日(土)16時~18時、名古屋駅前 国鉄会館会議室にて開催します。ファシリテーター ドラッカー学会会員 中西 功 株式会社オフィスインテグリティ代表取締役